ある四月の昼下がり。
中庭を歩いていると、向こうから紫髪の男が歩いてきた。
あれは…美剣…咲夜…?
校内一のワルと噂されている美剣先輩。
彼は僕を見つけるなりこちらに向かって走ってきた。
なぜ…もしや目を付けられた…?
うろたえる僕に彼は近づき、こう言い放った。

僕に消しゴムを渡すと、彼は去っていった。
美剣先輩…実はいい人なのかもしれない。



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